ノロウイルスの症状、検査・治療法、予防法

ノロウイルスの情報をわかりやすくまとめました。症状・潜伏期間、治療、検査、予防の方法について明記します。

ノロウイルスの症状・潜伏期間

ノロウイルスの主な症状は、おう吐、下痢、腹痛、微熱です。これらの症状は1~2日持続します。特に子供、高齢者は重篤化し易い傾向があります。ノロウイルスで死亡した人は過去10年間0人と稀です。ただし、元々体力が低い要介護者はノロウイルスによる嘔吐等で窒息して死亡する場合もあり注意が必要です。また、潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間となっています。
なお、下痢等の症状がなくなっても、1週間~1ヶ月程度ウイルスの排泄が続くことがあります。食品の取扱には要注意が必要です。

ノロウイルスの治療方法

現在、ノロウイルスに対しての抗ウイルス剤はありません。したがって、自然治癒力に任せる他ありません。このため、水分補給が重要です。特に下痢や嘔吐で水分が失われて脱水症状になりやすいので、こまめに水分補給をする必要があります。
通常は家庭で1~2日程度で回復しますが、子供、高齢者や症状が重篤な場合は病院で診てもらうことも必要です。

ノロウイルスの検査方法

ノロウイルスの検査には、検査キットと電子顕微鏡を用いる2種類の方法があります。電子顕微鏡を用いる場合は、集団感染等の場合に適用し結果判明には数日要するので一般には用いられません。検査キットによる方法は15~20分で結果が判明しますが、3歳未満又は65歳以上しか保険が適用されません。検査キットの保険外費用は、5000円程度が目安なようです。
ノロウイルスの感染が疑われる場合は、まずは保健所又は医療機関に相談してください。一般に保健所は集団感染、それ以外は医療機関での検査となります。

ノロウイルスの予防方法

手洗いが最も効果的な予防

手洗いが付着したノロウイルスを最も効果的に減らす方法です。手洗いする場合は指輪等を外して石鹸を十分に泡立てて洗浄したのち、十分にすすぎます。その後、清潔なタオル/ペーパータオルで拭きます。

次亜塩素酸ナトリウムでの消毒

家族や職場でノロウイルスを発症した人がいる場合、トイレや嘔吐した場合の床等を洗浄することが必要です。嘔吐物や糞便からの感染がかなり多くなっています。この場合、キッチンハイター等の次亜塩素酸ナトリウムを使用しますが、誤った使用は皮膚の炎症や失明を生じさせるので、説明書どおりに使用する必要があります。

アルコールでの消毒

従来アルコールはノロウイルスに効果がないと言われていましたが、アルコールにクエン酸やリン酸を添加しpHを酸性にすることでノロウイルスに効果のある除菌薬ができています。次亜塩素酸ナトリウムを使用できない場合(次亜塩素酸ナトリウムの方が効果は高いが、アルコールの方が安全性の観点や床やプラスチックへのダメージが少ないという点で優れている)や手洗いの後に使用すると効果的であると思います。代表的な商品は、手ピカジェルプラスや、ノロパンチという商品です。薬局には大体売っています。

食品の加熱

牡蠣などの二枚貝には、ノロウイルスが含まれている場合があります。厚生労働省は、中心部が85~90℃で少なくとも90秒間の加熱を推奨しています。牡蠣フライは内部が生焼けにならないように十分に注意する必要があります。十分に加熱した食品は食べても問題無いとされています。また、牡蠣等以外にもノロウイルス感染者が調理した場合には、生野菜、果物、刺身・・・等への2次感染もあります。




詳細情報

ノロウイルスについて、以下のページで更に詳しく解説します。

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